ニュージーランド・モスク襲撃事件の犯人が、イスラム教徒への殺意を認める
(last modified Tue, 25 Aug 2020 11:03:55 GMT )
8月 25, 2020 20:03 Asia/Tokyo

昨年、ニュージーランドの2つのモスクで発生したテロ襲撃事件の実行犯が、イスラム教徒への殺意があった事を認めました。

昨年3月15日正午、ニュージーランドクライストチャーチ市内にある2つのモスクで、礼拝中の信者らに向かい、人種主義的で白人至上主義傾向のあるオーストラリア国籍のブレントン・タラント被告(29)が、銃を乱射しました。

この事件で、少なくとも51人が死亡しています。

タラント容疑者は、帽子に装着していたカメラで事件の一部始終を撮影し、SNS上にライブ配信しました。

ニュージーランドの新聞ヘラルドは24日月曜、この事件の裁判に関して、「被告はまず、第1回公判において罪状を認めており、この2つのモスクに加えて、ほかにも国内にあるさらに多くのモスクをも襲撃し、イスラム教徒を殺めようとしていた」と報じています。

この報道によれば、タラント被告は24日、第1回公判で、クライストチャーチ市内のモスク襲撃事件の生き残った人々や犠牲者の遺族らの前に姿を見せ、「射撃対象を正確に定め、できる限り多くを殺害し、その後モスクに放火するつもりだった」と供述したということです。

手錠をかけられ囚人服姿で出廷した同被告は、非常に冷静であるように見受けられ、遺族らと初めて顔を合わせた際にも、逮捕される前に第3のモスクをも襲撃し、居合わせた人々を殺害するつもりだったことを認めました。

検察官によりますと、公判中に何度も涙を流していた、2か所のモスクで礼拝中であった51人の遺族の一部に対し、タラント被告は人種差別的な感情を表し続けました。

検察官はまた、この被告が51人の殺害、40人への殺人未遂、およびテロ攻撃の罪で起訴され、仮釈放なしの終身刑を宣告される可能性が高いと同時に、今回の事件が1961年に死刑が廃止されて以来ニュージーランド史上最悪の事件となるだろう、としています。

この報告によれば、今回の公判は4日間にわたり行われ、その後判決が下されることになっています。

 

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