アルメニアが、外交ルートによるナゴルノ・カラバフ問題の解決法を拒否
パシニャン・アルメニア首相がフェイスブックにおいて、「ナゴルノ・カラバフ地域紛争の現段階においては、外交ルートによる解決法は存在しない」と語りました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、パシニャン首相は21日水曜、フェイスブック上で「アルメニアは武力によってのみ、ナゴルノ・カラバフ問題の解決法を見出せる」と述べています。
こうした中、交戦国アゼルバイジャンは最近、条件付でナゴルノカラバフ問題に関する協議の席に着く用意があるとし、その条件として過去にアルメニア軍に占領された地域がアゼルバイジャン側に引き渡され、ナゴルノ・カラバフ地域もアゼルバイジャンの領土の一部として認められなければならないと強調しました。
パシニャン首相は、「終戦まで、アルメニア国民の権利と利益を守り続ける」と主張し、「ナゴルノ・カラバフなしのアルメニアでは無意味だ」と述べました。
また、アゼルバイジャン側の被害は兵士1万人、150億ドル相当の軍備に及んでいる、と主張しています。
ナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突は、先月27日に始まりました。
この両国は停戦成立後も、互いに相手を停戦違反で非難し合っています。
この衝突は事実上21日水曜まで続いており、アゼルバイジャンはアルメニアがナゴルノカラバフ地域から出て行くべきだとしています。
この紛争の継続により、両国の戦争を煽るシオニスト政権イスラエルなどの地域政権や地域外の国の一部の利益が逆に確保されることになりそうです。
しかし、イランなどの国は、地域でのこの紛争拡大の悪影響に注目し、衝突の停止および、国際法にそった建設的な対話による紛争解決を求めています。
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