北朝鮮キム委員長が自国の核能力強化を強調、「米は我々の最大の敵」 
(last modified Sat, 09 Jan 2021 11:35:27 GMT )
1月 09, 2021 20:35 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮のキム・ジョンウン
    北朝鮮のキム・ジョンウン

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、自国の核の能力の強化を強調するとともに、アメリカを北朝鮮にとっての「最大の敵」だとしました。

北朝鮮のKCNA国営朝鮮中央通信が9日土曜、報じたところによりますと、キム委員長は同党第8回大会で報告し、軍事科学分野における「最大の目標」は軍事技術をさらに発展させ、人民軍を強化・近代化するために最新の軍備・兵器を整備することだとし、「わが国の目標は戦略核兵器の軽量・最小化と並び、その破壊力を強化し、射程距離を15,000キロメートルに拡大することだ」と表明したということです。

同通信はまた、キム委員長の表明として「もう一つの目標は核ミサイル防衛能力および報復能力を向上させ、射程距離15,000キロメートル圏内にあるいかなる戦略施設も完全に破壊できるよう精度を上げることだ」と報じました。

さらに、短期目標についても言及し、超音速で大気中を滑空することで、機動性が確保されるHGV極超音速滑空体を備えた弾頭を配備するとしました。

そして、「固形燃料エンジン潜水型および地上型大陸間弾道ミサイル開発を計画どおりに進め、もう間もなく原子力潜水艦と水中発射型戦略核兵器を整備し、それらは遠隔核攻撃の新たなステージに上がるために重要なことだ。新型原子力潜水艦の開発もすでに終了している」とも述べています。

このほかにも、ジョー・バイデン次期米政権に対し、挑発的な意図があると思われる辛口のコメントを呈しており、「アメリカは、わが国の革命にとって最大の障壁で最大の敵」だとするとともに、「北朝鮮は打倒米国に集中して取り組んでいくべきだ」と語りました。

北朝鮮政府はかつてバイデン氏を名指しで「狂犬」だとし、一方でバイデン氏は大統領選での討論会でキム委員長を「悪党」と批判していたことから、アメリカの今回の政権交代は、北朝鮮にとっての重大な局面になると見られています。

 

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