インドネシアでワクチン接種開始、大統領が第1号接種者に
(last modified Wed, 13 Jan 2021 08:47:13 GMT )
1月 13, 2021 17:47 Asia/Tokyo

インドネシアで、新型コロナウイルスワクチンの本格的な接種が開始され、ジョコ大統領が同国の接種第1号として接種を受けました。

ファールス通信によりますと、インドネシアで中国の製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発したワクチンの使用が承認されてから2日後となる13日水曜、インドネシアでコロナワクチン接種キャンペーンが開始され、手始めにジョコ大統領が国民にワクチンへの信頼を持たせるため、同国の接種第1号としてこのワクチンの接種を受けています。

ジョコ大統領はこのワクチン接種前に、検温や血圧測定などのケアを受けていました。

また、接種後は国民向けの短いコメントにおいて、「ワクチン接種に当たって痛みは全くない」と述べました。

インドネシアが使用するのは、今月11日に緊急使用を承認した中国シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)製ワクチンです。

インドネシアはさらに、シノバックから2022年1月までに追加で1億2250万回分を調達する見通しで、今年第1・四半期中の約3000万回分を、このほかにも英アストラゼネカや米ファイザーのワクチンを約3億3000万回分調達することになっています。

インドネシアの食品・医薬品局は新型コロナウイルス対策を目的に11日月曜、シノパック・バイオテック社のワクチンの使用許可を出しました。

インドネシア当局は、集団免疫を獲得するには同国の総人口2億7000万人の3分の2が接種を受ける必要があるとして、1億8150万人への接種を目指しており、来月までに約150万人の医療従事者が接種を受けることになっています。

ジョコ大統領はこれに先立ち、「大規模なワクチン接種は感染拡大に歯止めをかける上で重要で、経済回復の加速を助ける。国内各地で直ちに接種が始まるだろう」とコメントしていました。

さらに、今回ジョコ大統領に続いて、インドネシア医療財団の主任がこの中国産ワクチンの国内2番目の接種を受けています。

インドネシアでは12日月曜にコロナ感染者302人が死亡し、1日あたりの死亡者の過去最多を記録しました。

なお、人口統計などを提示するサイト・ワールドメーターズによりますと、現時点でインドネシアでのコロナ感染者は累計で84万6765人、コロナによる死亡者数は合計2万4645人となっています。

 

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