北朝鮮党大会が、キム総書記の「核抑止力を強化」宣言をもって閉会

1月 13, 2021 20:46 Asia/Tokyo

北朝鮮・朝鮮中央通信が、同国の第８回朝鮮労働党大会が１２日火曜に閉会し、キム・ジョンウン総書記が軍事力強化に対する意志を改めて示した、と報じました。

韓国・ヨンハプ通信が、ソウルから報じたところによりますと、キム総書記は1970年の第5回党大会についで長期間の開催となった今回の党大会の「結論」の中で、「核戦争の抑止力をより強化しながら最強の軍事力を育てることに全てを尽くすべきだ」と語っています。

また、「人民軍隊の最精鋭化、強軍化のための事業を引き続き加速させ、いかなる形の脅威と不測の事態にも国家防衛の主体として使命と役割を果たすことができるよう徹底的に準備しなければならない」と強調しました。

そして米国に対しては「（相手の出方次第で対応を変える）強対強、善対善」の原則を示し、韓国には先端軍事兵器の導入や韓米合同軍事演習の中止を求め、「根本問題から解決しなければならない」としました。

ほかにも、組織問題、国家経済発展５カ年計画に関連する法令採択、昨年の国家予算執行決算、今年の国家予算などが議題として上程された模様です。

さらに、朝鮮中央通信の報道によりますと、キム総書記の妹、キム・ヨジョン氏は１２日、５日から１２日まで開催された党大会で党政治局候補委員から外され、党中央委員会委員となり、党での肩書もこれまでの第１副部長から副部長に降格したことが確認されています。

また、同通信は最高人民会議（国会に相当）の第１４期第４回会議が、日程を前倒しして今月１７日に平壌で開催されると報じました。

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