北朝鮮指導者と中国国家主席が、親書交換で連携強化を確認
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北朝鮮指導者と中国国家主席
北朝鮮の朝鮮中央通信が23日火曜、同国の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と中国の習近平国家主席が口頭親書を交換したと報じました。
韓国のヨンハプ通信によりますと、金氏は親書において、1月に開催した党大会について、「朝鮮半島情勢と国際関係状況の真摯(しんし)な研究・分析に基づき、国防力強化と北南(南北)関係、朝米(米朝)関係に関連する政策的な立場を討議・決定」したことを伝え、「敵対勢力の全方位的な挑戦と妨害策動に対処し、朝中の両国が団結と協力を強化」することを強調しました。
また、「敵対勢力の誹謗(ひぼう)中傷と圧力の中でも社会主義を強固に守りながら豊かな社会を建設するための闘争で目覚ましい成果を成し遂げていることをうれしく思う」と述べました。中国が香港と新疆ウイグル自治区の人権問題で西欧諸国から圧力を受けている中、中国への支持を表明したものとみられています。
金氏はまた、新型コロナウイルスを巡る中国の防疫成果も賞賛しました。
一方の習氏も、金氏に口頭親書を送り、「国際および地域情勢は深刻に変化している」とし、「朝鮮半島の平和・安定を守りながら地域の平和と安定、発展と繁栄のため新しく積極的な貢献をする用意がある」と強調し、朝鮮半島情勢に積極的に介入する意向を示しました。
また、「中朝関係を発展させ、両国の社会主義の偉業が新しい成果を上げるよう、両国の人民により素晴らしい生活を提供する用意がある」とし、北朝鮮に経済支援を行う意思を明らかにしました。
北朝鮮と中国の最高指導者の親書交換は、両国が連携し、米国に対抗する意志をアピールする狙いがあるとみられています。
米国の意図とは裏腹に、北朝鮮の非核化問題で中国の役割を期待することは難しいとの見方もあります。
同通信は、親書を伝えた日時や具体的な経路などについては言及しませんでした。
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