中朝首脳が、援助条約60年を節目に祝電交換
7月 11, 2021 16:30 Asia/Tokyo
中国の習近平国家主席と北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記が、中朝友好協力相互援助条約の締結60周年に合わせて祝電を交換し、両国関係の強化及び、「新たな段階」に導くことを確認しました。
フランス通信が11日日曜、報じたところによりますと、中朝は1961年7月11日、一方が武力攻撃を受けた場合、もう一方が軍事援助することなどを定めた同条約に調印しており、毛沢東は中朝関係を「唇と歯」のように緊密な関係だとしています。
KCNA北朝鮮･朝鮮中央通信は１１日、「キム総書記は習国家主席への祝電で、『近年の前例のない複雑な国際情勢にもかかわらず、朝中間の同志的な信頼関係と戦友的な友好関係は日増しに強くなっている』と記した」と報じました。
さらに、「敵対勢力の挑戦と妨害が悪質さを増す今、アジアと世界の平和と安定の保障」に寄与しているとして、同条約の役割を強調した、としています。
一方、習氏は、「両国の親善協力関係を、着実に新たな段階に導くことで」中朝両国とその人民に「より大きな幸福」をもたらす用意があると記したということです。
なお、専門家は親書交換について、米朝非核化協議が行き詰まり、米中間の緊張が高まる中で、米国を念頭に置いたものと見ています。
韓国・梨花女子大学のパク・ウォンゴン教授（北朝鮮学）は、「便宜上の結婚のようなものだ」とし、中朝関係について、「朝鮮戦争の休戦以降、不和となっており、今後も互いを本当に信頼することはないが、米国に対抗するために互いを必要としている。両国が距離を縮めるほど、北朝鮮の非核化は難しくなる」との見解を示しています。
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