カザフスタン全土で騒乱犠牲者の服喪宣言
1月 09, 2022 17:47 Asia/Tokyo
カザフスタンのトカエフ大統領は、最近の騒乱で亡くなった犠牲者を追悼するため国全体で喪に服することを宣言しました。
イルナー通信によりますと、トカエフ大統領は国民および騒乱犠牲者の遺族感情を和らげることを目的として、10日月曜を国民的服喪の日と宣言しました。
抗議運動が暴動に発展したことを受け、CSTO・集団安全保障条約機構が軍隊を派遣したことで、カザフスタンの緊張は緩和しました。
同国内務省は抗議者4000人以上を逮捕したことを発表しています。
今回の抗議運動は、自動車用の液体天然ガス燃料が2倍に値上げされるとの政府通達をうけ2日日曜から始まりました。
トカエフ大統領が値上げ先送りを発表するなどの措置を取ったにもかかわらず、抗議運動はより激しさを増して続きました。
イランは、今回のカザフスタンの騒乱に外国勢力が関与している可能性を排除していません。
中国も、1990年代に旧ソ連諸国が独立する際に相次いだカラー革命を再現させるために西側諸国が画策しているとして非難しました。
カザフスタンではおよそ7~9割の自動車が液体天然ガス(GPL)を燃料としています。カザフスタン政府は1日土曜、GPLの価格を60テンゲから120テンゲ(1テンゲはおよそ0.27円)に値上げしましたが、抗議運動が激化したためこれを撤回しました。
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