日米共同訓練が、九州・沖縄などで始まる
10月 15, 2023 20:27 Asia/Tokyo
主に離島防衛を想定した日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」が14日から31日までの予定で始まりました。訓練は九州・沖縄のほか、北海道の一部でも実施される大規模なもので、地元住民からは反対の声も上がっています。
共同通信によりますと、この訓練には日本の自衛隊から約5000人、在日米軍側から約1400人が参加し、沖縄や熊本、大分、宮崎、鹿児島の九州各県のほか、北海道の各演習場でも行われます。
訓練内容は、離島に上陸した敵軍との戦闘や、負傷者搬送、基地警備などを想定しています。
14日に熊本県の陸上自衛隊・健軍駐屯地で開かれた訓練の開始式では、陸自西部方面総監の山根寿一陸将が「日米の相互運用性を向上させ、共同で対処できる体制を確立しなければならない」と述べたほか、米海兵隊・第3海兵兵站群司令官のチョークリー准将も「この訓練は、脅威に対して日米が共同で対処する能力があることを示す場である」と述べました。
しかし、訓練の地元からは反対の声も出ています。
特に今回の訓練で陸自のオスプレイが飛来する予定がある沖縄県石垣市では、14日、約180人の市民が「オスプレイ来るな」などと書かれたプラカードを持って市内をデモ行進しました。
15日には、大分県の日出生台演習場前でも抗議集会が開かれたほか、訓練開始前の13日には沖縄市や東京の首相官邸前でも抗議活動が行われました。