駐日ウクライナ大使が迷言 「ロシアを止めればパレスチナ問題は解決」
ウクライナのコルスンスキー駐日大使は4日、X(旧ツイッター)の個人アカウントに投稿し、シオニスト政権イスラエルとパレスチナの戦争について、「ロシアを止めれば、すべての問題は解決する」と根拠のない分析を披露しました。
コルスンスキー氏はこの投稿で、「中東で起きていることはひどい。しかし、問題の核心はハマスやヒズボラではない。ロシアとイランが問題なのだ。彼らがこの危機を作り出した。彼らは何年も前からこの危機を計画してきた。彼らはテロリズムを支援している。ロシアを止めれば、すべての問題は解決する」と記しました。
コルスンスキー氏の考えでは、ロシアとイランがハマスをそそのかして、先月7日の「アクサーの嵐」作戦を実行させたという認識のようです。
しかし、イランもレバノンのヒズボッラーも、アクサーの嵐作戦が完全にパレスチナ人勢力だけで計画・実行されたものであるとしています。現に、今回の作戦にパレスチナ以外からの支援があった証拠は出てきておらず、西側諸国の一方的な主張に過ぎません。
そして何よりもハマスによる攻撃の原因となったのは、入植地建設や聖地ベイトルモガッダス・エルサレムのアクサーモスクへの侮辱行為など、イスラエルによる数々の犯罪行為でした。
それを差し置いて、「ロシアを止めれば、すべての問題は解決する」とするのは、現状が全く理解できていないとしか言えません。
コルスンスキー氏が唐突にロシアを持ち出した背景には、イスラエルとパレスチナの戦争により、ウクライナ戦争への関心が奪われたことへの焦りがあると言えそうです。つまり、パレスチナ問題に強引にロシアを結び付けることで、自国の戦争に再び世界の関心を向けさせようとしていると言えます。