イラン宇宙機関、「衛星ハイヤームが軌道に乗った」
イラン宇宙機関が、「人工衛星・ハイヤームのすべてのサブシステムが正常に作動していることが確認され、成功裏に軌道に乗った」と表明しました。
イラン製人工衛星「ハイヤーム」が、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、ロシアのソユーズ宇宙船によって打ち上げられました。
人工衛星「ハイヤーム」は重量600kgにも及び、高度500キロの地球周回軌道に乗せられています。
現在、ハイヤームからの初の情報がイランのマーフダシュト宇宙基地にて受信されています。
イルナー通信によりますと、衛星ハイヤームとの最初の通信は、打上げから約90分後、国内にあるこの衛星の複数の地上基地にて成立し、受信データはマーフシュト宇宙基地の衛星ハイヤームの任務を管理するセンターで収集されました。
専門家による初期段階の査定によりますと、受信データはこの衛星が正しく作動・機能していることを示しています。
この衛星の遠隔測定データを解析した結果、これまでにこの衛星のサブシステム全体が事前の計画通り、適切に正しく作動中であることが判明しました。
事前の計画によりますと、衛星ハイヤームは24 時間ごとにイラン上空の軌道を 4 回通過し、その間に指令がこの衛星に送信され、遠隔測定データ受信が行われることになっています。
人工衛星「ハイヤーム」は撮像精度が高く、解像度1mの撮像が可能なセンシング型衛星です。
この衛星は、様々な画像スペクトルで地球の表面から画像化する機能を備えており、イランによる運用・管轄のもとで、同国の地上基地から誘導および制御され、情報と画像の送受信はこの基地により行われています。
この衛星は重量が大きいため、その打ち上げはロシアの宇宙機関に委託され、同国の衛星打ち上げロケット・ソユーズによって宇宙空間に打ち上げられ、軌道に投入されました。
「ソユーズ」は、世界各国の衛星打ち上げロケットの中で最も信頼度が高く、これまで世界で最も多くの宇宙ミッションを成功させてきています。
イランは過去40年間、宇宙技術を獲得の分野で、常に進歩発展を伴う歩みを進めてきています。
敵は様々な制裁や圧力の行使によって、宇宙分野をはじめとするイランの経済・学術部門におけるイランの進歩を妨害しようとしたものの、イランは各種の宇宙技術の獲得に成功しています。