イラン外務省報道官、「カナダ政府の行動は、関係正常化の主張に矛盾」
6月 12, 2016 21:34 Asia/Tokyo
イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官が、イランに対するカナダ地方裁判所の判決は、カナダの前政権の過激な政策を償い、両国の関係を正常化したいとする主張に矛盾するものだとしました。
カナダ・オンタリオ州の高等裁判所は、イランがテロを支援しているとする根拠のない主張に基づき、イランの資産から1300億カナダ・ドルを押収する判決を認めました。
ジャーベリーアンサーリー報道官は、この判決に対し、「イランはこの行動を、国民の票によって退陣した、カナダの過去の過激な政権の、敵対政策に向かう新たな歩みと見なす」と語りました。
また、「以前にカナダ政府との話し合いの中でも説明したように、両国の国交の正常化には、イラン政府の治外法権への違反など、カナダ政府が過去の誤った過激な政策を根本的に見直す必要がある」と述べました。
さらに、「イランは、オンタリオ州高等裁判所の判決を受け入れず、カナダにおけるイランの資産を保護するカナダ政府の国際的な責務を指摘すると共に、この取り決めが守られなければ、カナダ政府にはさまざまな国際的責任が発生することを伝える。イランは、自分たちに、損害賠償などの法的権利を回復するために必要な措置を講じる権利があると考える」と強調しました。
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