EU、「核合意はまだ存続」
(last modified Tue, 17 Jan 2023 05:46:48 GMT )
1月 17, 2023 14:46 Asia/Tokyo

EUが、最近の反イラン勢力による世論操作に反対するかたちで、制裁解除を目指す協議の行き詰まり打開に向けた努力が行われている最中だとしました。

EUの政策執行機関である欧州委員会のスターノ報道官

 

イルナー通信によりますと、EUの政策執行機関である欧州委員会のスターノ報道官は16日月曜、「核合意は今も存続している。EUの(ボレル外務・安全保障政策)上級代表が公式に発表しているように、我々は交渉で行き詰まった状態にあるが、そこから抜け出すことを目標に努力している」と述べました。

そして、「状況は単純ではない」としながら、「我々は交渉を続けている。この関連で上級代表は、前向きに動き出して最終的な返答を得られるよう、イラン外相および他の核合意参加国と常に連絡を取り合っている」としました。

核合意復活交渉に参加している諸国のほとんどは、そのより早急な妥結を望んでいます。また、イランも、アメリカ側が現実を直視した行動を取れば、この合意復活を目指すオーストリア・ウィーン協議の合意到達は可能だとしています。

イランに対するアメリカの最大限の圧力行使政策は、バイデン大統領の就任した2021年には、その目標を達成できない状態となっていました。この政策は、米国に有利な新たな核合意成立に失敗しただけでなく、大西洋の両側をはさんだ国々の間に分裂を引き起こし、アメリカの外交の主要なツールの1つである制裁の効力を危険に直面させ、さらに何より、イランでの覇権主義排斥の流れに追い討ちをかけることとなりました。

イランは、制裁解除の検証、核合意存続の保証の獲得、IAEA国際原子力機関の保障措置をめぐる主張の撤廃を、制裁解除交渉における主要な要求として提示しており、核合意への復帰は、それがいくつかの制限と引き換えにイラン国民に具体的な経済的利益を与えるような、論理的と見なされる双方向的なものとなった場合にのみ受諾できる、と強調しています。

 


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