イラン外相、「米が条件追加しなければ合意は射程圏内」
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、自国に対する制裁の解除を目指す交渉に関して、「アメリカ側が矛盾した発言や新たな条件の追加を止め、現実的に行動すれば、合意は射程圏内である」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は17日火曜、トルコ首都アンカラにて同国のチャブシオール外相とともに行った共同記者会見で、対イラン制裁解除をめざす核協議について、「アメリカが現実的に行動すれば、合意は手の届くところにある」と述べています。
また、地域の諸問題についても、「シリアとトルコの関係の前向きな変化は、イランが何年も前に始めた努力の結果である」としました。
さらに、ウクライナ情勢についても「わが国は戦争に反対であり、政治的な解決を強調している」と語っています。
続けて、一部の西側諸国がウクライナおよび同国での危機をめぐり、反イラン的で事実とは違う物語を作り上げているとして非難し、これを受け入れられないものだとしました。
このほか、アフガニスタン情勢に関連して、女性や女子から教育・雇用機会を奪うアフガン暫定政権の行動を、イスラムの慈愛あふれる見解とは矛盾するものだとしています。
加えて、コーカサス情勢についても、「各国の領土保全の維持は基本原則であり、地域の地政学や領土の配分にいさささの変更も加えられてはならない」としました。
また、「地域内諸国間の連絡ルートを開いておくことは重要な課題の1つであり、それにより地域における貿易が繁栄し、恒久的治安も確立される」と語っています。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は17日火曜、政治使節団を率いてアンカラ入りし、トルコの政府高官らと会談しました。