イラン革命防衛隊総司令官、「欧州は過去の過ちを繰り返すべきでない」
イラン・イスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官が、欧州議会による革命防衛隊のテロ組織指定に反応し、「欧州は自らの過ちを繰り返すべきではない」と述べました。
欧州議会の代表者らは今月18日、EUが指定するテロ組織のリストにイランの革命防衛隊を加える修正案に賛成票を投じました。
もっとも、欧州議会の決定はあくまでも、命令ではなく要請という形になっています。
サラーミー総司令官は21日土曜、「イスラム革命防衛隊の様々な努力、中でもそのゴッズ部隊および殉教した同部隊のソレイマーニー司令官の尽力がなければ、米国の起こしたテロの噴火は間違いなく欧州に届き、今日彼らが享受している安全を崩壊させていただろう」と述べました。
続けて、「米国と欧州は、パレスチナ人の正当防衛をテロリズムと断じ、逆にシオニスト政権イスラエルの侵略行為を正当防衛だとしている。また、イエメン国民による領土および政治的一体性の防衛をテロリズムとし、サウジアラビアおよびその同盟諸国のイエメン侵略は正当な防衛だとしている。そして、彼らはこれと同じようなやり方で、自らの価値観を守るイラン国民およびイスラム革命防衛隊による防衛をテロリズムとし、一方で、テロリズムの隠れ家を欧米に設けながら、反テロリズムであるかのように見せようとしている」と説明しました。
また、「欧州は2回も世界大戦に関わった。今日の欧州は、それらの過去の戦争の荒廃の上に新しく作られたものだ。しかし、欧州は、自分たちの過去の過ちから学ばずに、今回のような声明を出すことで、信仰、信念、意志の力があふれている偉大な革命防衛隊に、揺さぶりをかけることができると考えている」と指摘しました。