イラン大統領、「我が国の外交政策は信頼構築とアジアでの経済収斂」
中国訪問から帰国したイランのライースィー大統領が自国の外交政策について、近隣諸国との信頼関係構築およびアジアでの経済の方向性一致に基づいているとしました。
ライースィー大統領は、中国の習近平国家主席の公式招待により14日火曜から同国を訪問し、習国家主席、李克強・国務院総理、栗戦書・全人代常務委員長との会談などの日程を終え、16日木曜朝にテヘランへ戻りました。
同大統領は、テヘラン到着直後に今回の中国訪問について語り、「我が国の外交政策は、近隣諸国との信頼関係構築、そしてアジアにおける経済の方向性一致である。そこから今回の訪中では、両国の間で首脳立ち会いのもとに20の覚書への署名が行われた」と説明しました。
続けて、地域的・超地域的・国際的な組織における協力が今回の訪中で検討されたとしながら、「中国は、イランが加盟する上海協力機構で重要な役割を担っている。また、(新興経済発展国の集まりである)BRICSへのイラン加盟に関する話し合いも、中国から歓迎された」と述べました。
そして、イランが地域および世界の安全保障において効果的な役割を果たしていることに触れ、「中国は世界の新興経済発展国とされており、同国との良好な関係は、我々にとって非常に好影響をもたらす」と指摘しました。
ライースィー大統領は今回の中国訪問において、同国の国家主席、国務院総理、全人代常務委員長との会談のほかにも、複数分野における20の戦略的協力文書への署名、北京大学での演説、中国の思想家や知識人との面会、中国通商・産業大手数十社の代表者らとの面会、北京の歴史的なモスク・東四清真寺での同市在住イスラム教徒との面会などを行いました。