2月 20, 2023 17:03 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相と、EUのボレル外務安全保障政策上級代表(アーカイブ写真)
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相と、EUのボレル外務安全保障政策上級代表(アーカイブ写真)

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、EUのボレル外務安全保障政策上級代表との電話会談で、「最近数ヶ月におけるEUの行動は、トランプ米前大統領の失敗した政策の続編だ」と語りました。

アミールアブドラーヒヤーン外相とボレル上級代表は19日日曜夜、電話会談を行い、イランとEUの関係や対イラン制裁解除を目指す核合意、そしてウクライナ情勢に関して協議しました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は、今月11日に実施されたイランイスラム革命勝利記念行進に数百万人のイラン市民が大々的に参加してたことに触れ、テロ支援団体への支持という一部の欧州諸国のアプローチを強く非難しました。

また、対イラン制裁行使という、すでに破棄された政策に触れ、「最近数ヶ月間におけるEUの行動は、トランプ前米政権の効果のなかった政策の継続であり、これは、人権概念を手段として利用し、非現実的で二重基準の継続を示すものだ」と述べています。

そして、改めてウクライナ戦争の終結を求めるとともに、「わが国は常にウクライナ問題の解決に向けた外交手段の追求および停戦を強調してきている」と語りました。

さらに、「イランから見て、各国の領土保全の尊重こそは、ウクライナをはじめとする各地での恒久平和の継続を保証するものであり、わが国は停戦推進や和平達成のためのいかなる努力も惜しまなかった」としました。

同外相は、イランとIAEA国際原子力機関の協力継続に関しても、「IAEAが政治を離れた技術的な視点で行動すれば、問題解決の枠組みへの到達の可能性はある」と語りました。

一方のボレル上級代表も、「イランとIAEAの協力という道筋において見られた進展に注目し、様々な課題の推進に向けた協議が継続されるよう希望する」と語っています。

 


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