イラン外相「イランは、イエメン危機解決のためあらゆるイニシアチブを歓迎」

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、オマーンの首都マスカットで行われたイエメン救国政府代表団との会談で、「イランは、イエメンの封鎖解除と全面的な停戦、および各政治勢力間の相互理解につながるあらゆるイニシアチブ、計画、措置を歓迎する」と述べました。

イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相はイエメン救国政府代表団のアブドッサラーム団長との会談で、人道分野や捕虜交換において進展が見られたことを評価しました。

これに対し、アブドッサラーム氏もイランによるイエメンへの人道支援に謝意を表明し、イランとサウジアラビアの国交回復合意が地域情勢によい影響を与えたと評価しました。

アブドッサラーム氏はその上で、イエメン全国民の権利が保障されるまで抵抗と対話を続けていくとしました。

サウジアラビアは２０１５年３月、アラブ首長国連邦などの一部アラブ諸国とともに連合を形成し、サウジ寄りのハーディー･イエメン元大統領を復権させるという名目で同国へ大規模な侵攻を開始し、地域への勢力を伸ばそうとしました。しかし、イエメン市民・武装組織の抵抗や、ミサイル・無人機作戦によりその目論見は失敗に終わりました。

イランはサウジによる侵攻当初から、停戦と和平の確立を求めており、今日まで外交的措置を講じてきました。そのうちのひとつが、イエメンの平和と安定にむけた「イラン４カ条計画」です。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。