イラン外相、「モスクワ会議は恒常的な平和・安全の実現に向けた力強いメッセージ」
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、訪問先のロシア・モスクワでの4か国外相会議において、「このモスクワ会議は、恒常的な平和と安全の実現に向けた力強いメッセージである」と語りました。
ロシアで開催されるモスクワでの4か国外相会議には、イラン、ロシア、トルコ、シリアの外相らが参加します。
シリア・トルコ間の問題の終結に向けた政治的解決策の模索を主な目的とした今回の協議では、これら4カ国の外相らがシリア問題の解決について意見交換を行いました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は今回の会合で、ロシア、シリア、トルコの各国外相らに対し、「シリアとトルコは、過去への拘りを捨てて未来に目を向け、対話と善隣関係に基づく協力を深めることで、二国間問題を解決できる」と語りました。
その上で、「軍事的行動に訴えることは問題の解決に役立たないのみならず、人的・物的損失を引き起こすとともに、現在の紛争をより込み入ったものにする」と述べています。
また、「国境へシリア軍を配備した上での近隣諸国と協力しての安全確立により、トルコや他の近隣諸国の安全上の懸念解消やテロ組織や分離主義者の活動阻止が可能となり、シリアとの国境地域にいるトルコ軍が合意のスケジュールに基づいて撤退を行うことにつながっていく」としています。
さらに、「我々は、シリア領土に対するシオニスト政権イスラエルの侵略、中でも同国の非軍事地域への侵略を非難する。このような攻撃は世界の平和と地域の安定を侵害するである。国際社会に対しては、これらの侵略行為に立ち向かうよう要請する」と語りました。
そして、「シリアの軍および国民は、必要となればこれらの反人道的な侵略行為に対処するだろう」と述べています。