イラン国家安保最高評議会書記、「テロは米とイスラエルが使う地域危機創出の道具」
イラン国家安全保障最高評議会のアフマディヤーン書記が、シリア外相との会談において、「テロリズムは、米国とシオニスト政権イスラエルが地域に危機を引き起こすために使っている道具である」と述べました。
イランはシリアと戦略的協力関係にあります。シリア危機の際にはその正当政府であるアサド政権をイラン政府が支持し、さまざまなテロ組織との戦いにおいても同政権を支援してきたことは、その証左です。
テロ組織ISISがシリアで敗北した現在、両国関係は多様な広がりを見せており、あらゆる分野での発展という明るい展望を見せています。
イルナー通信によりますと、アフマディヤーン書記はテヘランで行ったシリアのミグダード外相との会談で、「軍事侵略や圧政的な制裁によって、敵の過剰な強要に対抗していくというシリア国民の意志を挫くことはできない」と述べました。
続けて、シリア首都ダマスカスのサイダ・ゼイナブ地区で起きたテロによりシリアの人々が殉教したことについて、シリアの国民と政府に哀悼の意を伝えました。
アフマディヤーン書記はまた、「米政府は、地域の新たな緊張緩和プロセスを妨害しようと、軍事作戦や操作した紛争を通じてシリアに人為的な危機を作り出すよう目論んでいる。さらに、自分たちがシリアにおいて重要かつ影響力のある行動主義的な存在であると示して、同国における違法な駐留を継続させようとしている」と指摘しました。
一方、ミグダード外相もこの会談で、シリア国民と政府に対するイランの全面的支援に感謝を示しながら、「我が国は、あらゆる分野においてイランと関係を発展させていく決意と用意がある」と述べました。
そして、米軍の違法な駐留はシリアの主権および領土保全という原則を侵害する行為だとして、「米国はシリアにおいて、その恒久的安定確立を妨げる目的でテロ組織を復活させようと企んでいる」としました。