イラン大統領とサウジ皇太子が、パレスチナ情勢めぐり電話会談
イランのライースィー大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子が電話会談し、パレスチナ情勢やシオニスト政権イスラエルによる戦争犯罪を止める必要性について話し合いました。
パレスチナ・イスラム抵抗運動「ハマス」は今月7日朝、シオニスト政権イスラエルに対する軍事作戦「アクサーの嵐」をガザ地区から開始し、テルアビブをはじめとするイスラエル占領地を数百発のミサイルやロケット弾で攻撃しました。両者の戦闘は現在も続いており、これまでにシオニスト1000人超が死亡しました。
これに対し、イスラエル軍は戦闘機でガザ地区を連日空爆し、住宅街を白リン弾で攻撃しています。
ジャムシーディー・イラン大統領府政治担当副長官は11日水曜夜、X(旧ツイッター)への投稿で、同国のライースィー大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子が電話会談し、パレスチナ情勢やシオニスト政権イスラエルによる戦争犯罪を止める必要性について話し合ったと明かしました。
ジャムシーディー氏はこの投稿で「両首脳はイスラム世界の団結を強調した上で、シオニスト政権による犯罪とそれに対するアメリカのゴーサインが、同政権とその支援国にとって破壊的な情勢不安をもたらすとの認識で一致した」と記しました。
ムハンマド皇太子「パレスチナの理想への支持は揺るがず」
サウジのムハンマド皇太子は12日木曜未明、ガザ地区における深刻な人道状況について懸念を表明し、「サウジの姿勢は、いかなる形での民間人への攻撃にも反対し、包括的で公正な和平実現への努力を支持することだ」と述べました。
ムハンマド皇太子は国際人道法順守の必要性を強調した上で、ガザでの停戦実現のため、サウジ政府として地域・世界のあらゆる関係者と接触するよう努めているとしました。