2月 24, 2024 19:13 Asia/Tokyo
  • 米とイスラエルの勢力拡大に対抗する地域の超大国イラン
    米とイスラエルの勢力拡大に対抗する地域の超大国イラン

英国拠点のアラビア語ニュースサイト「ライ・アルヨウム」が社説において、「イランは西アジア地域で米とシオニスト政権イスラエルに対抗する主要因子及び、地域的超大国である」と報じました。

ライ・アルヨウムのアトワーン編集長はこのサイトの社説において、西アジアでのイラン・ロシア間の協力が一層強化される一方、米・イスラエルの同盟関係が脆弱化していることに触れ、「イランはもはや地域の超大国にのし上がり、地域におけるアメリカとイスラエルの影響力に対する主な障害となっている。こうした中で、地域のほとんどの国でアメリカの存在感が急速に薄れつつある」との見解を示しました。

同編集長はさらに、「しかももっと重要なことは、特にイエメンとイラクでの戦争へのアメリカの参戦・介入は、おそらくそう遠くない将来にこの地域の海域にある軍事基地とすべての軍隊及び艦隊を消滅させることになるだろう」としました。

続けて、「アメリカが犯した最大の失敗は、特にイランをはじめとする地域の一部の国、そして程度こそ低いもののイエメンとシリアに課した制裁が逆効果となったことである。この失敗の最も明白な兆候は、イランが軍需産業と非軍事産業の拡大により、自国に課せられた制裁の粉砕に成功したことである」と指摘しました。

さらに、「アメリカの制裁下にあるロシアとイラン両国の協力に加え、アラビア海と紅海、バブ・エル・マンデブ海峡でのイエメン海軍の日々の攻撃、そしてイラクとシリアにある米軍基地に対する義勇軍の攻撃は、バイデン米政権はもとより、米に同盟するヨーロッパや他の西側諸国の間でも懸念を引き起こしている」としました。

アトワーン編集長は「はっきりしていることは、イランが今や地域の超大国にのし上がり、アメリカとイスラエルの影響力に対する主な脅威の源となっているということである。イランは、米国のいじめに対抗する強力で影響力ある同盟網を通じて、ホルモズ海峡やバブ・エル・マンダブ海峡などの世界の戦略的な海峡、そしておそらく近い将来には地中海の入り口に当たるジブラルタル海峡の管理権をも掌握するだろう」と強調しました。

 


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