イラン国連大使「米はシリアから完全撤退を」
6月 27, 2024 16:57 Asia/Tokyo
イランのイールヴァーニー国連大使が、シリアからの米軍の完全撤退を訴えました。
【ParsToday西アジア】アメリカは近年、テロ対策の名目でシリアに軍を駐留させていますが、実際にはシリアの資源を略奪しています。
イランのイールヴァーニー国連大使は25日の安保理会合で、米軍の即時かつ無条件の完全撤退がシリアの安定にとって不可欠だと述べました。
イールヴァーニー氏はこの中で、「アメリカはテロとの戦いではなく、ヌスラ戦線のようなテロ組織を支援し、シリアの石油をはじめとする資源を略奪している」と述べました。
その上で、「一部の西側諸国もアメリカと同様にシリアの内戦の長期化に加担し、自らの目的をシリア国民に押し付けようとしている」としました。
そして、「すべての者がシリアの主権、政治的独立、領土一体性を尊重すべきだ」とし、「国際社会は、テロとの戦いの名のもとにシリアを外国軍に占領させ、制裁という経済テロにさらすようなことがあってはならない」と訴えました。
イールヴァーニー氏はまた、「イランは、イスラエルによるシリアの主権侵害と民間人や生活インフラを狙った攻撃を強く非難し、シリア問題の政治的解決を支持する」と述べました。
イールヴァーニー氏はこれに関して、「政治的プロセスと並行して、シリアの復興や難民の帰還に向けた国際的努力が続けられていくべきだ」としました。