イラン次期大統領が革命防衛隊幹部らと会談
イラン次期大統領に内定しているペゼシュキヤーン氏が革命防衛隊幹部らと会談し、自身のXに「今日の世界で自由を求める人々の旗は、我々の肩に懸かっている」と感想を記しました。
【ParsTodayイラン】会談にはペゼシュキヤーン氏と、革命防衛隊からはサラーミー総司令官、ガーアーニー・ゴッズ部隊司令官、パークプール陸上部隊司令官、ハージーザーデ航空宇宙部隊司令官、タングスィーリー海上部隊司令官らが出席しました。革命防衛隊側からは、イラク・カルバラーにあるシーア派3代目イマーム・フセイン廟の旗が記念品としてペゼシュキヤーン氏に贈られました。
ペゼシュキヤーン氏はこの会談後、Xに「革命防衛隊の親愛なる兄弟たちと面会し、イマーム・フセインの高貴なる旗をいただいた。今日の世界で自由を求める人々の旗は、我々の肩に懸かっている。この旗の旗手であり続けるためには、(イマーム・フセインに忠誠を誓った)アッバースのように忠実で自己犠牲と礼儀が求められる」と投稿しました。
革命防衛隊は、イスラム革命が成就した直後の1979年4月、革命とその成果を守ることを目的として、初代最高指導者イマーム・ホメイニー師の指示により創設されました。
1985年には陸海空の3編成となり、さらに1990年にはハーメネイー現最高指導者の指示によりゴッズ部隊とバスィージ(民兵)抵抗組織の2組織が追加されました。現在、革命防衛隊は軍事活動のほか、情報、建設、文化面などでも活動しています。
近年の成果としては、テロ組織ISISと戦闘を展開し、これを壊滅させたことなどが挙げられます。しかし、2019年4月、アメリカ政府は革命防衛隊をテロ組織に指定しました。イランはこれに対抗して、国家安全保障最高評議会がアメリカ政府を「テロ支援政府」として、また西アジアを管轄する米中央軍(USCENTCOM)を「テロ組織」に指定しました。
その後、2020年1月にはアメリカがゴッズ部隊のソレイマーニー司令官を殺害したことへの報復として、イラクにあるエイノル・アサド米軍基地をミサイルで攻撃。さらに今年4月には、イスラエル軍がシリア・ダマスカスにあるイラン領事館を空爆したことへの報復として、史上初めてイスラエルを無人機・ミサイルで直接攻撃しました。
革命防衛隊は、その反植民地主義的姿勢と地域からのテロ組織の一掃を掲げていることで、国際的にも好意的な見方が高まっています。