ペゼシュキヤーン・イラン大統領、「一部の理不尽な国が他国の発展の道を阻む」 米メディアとの会合で
ペゼシュキヤーン・イラン大統領が米ニューヨーク訪問の初日、複数国の国家元首や国際機関、そして米国メディアの状総監部らと会談しました。
ペゼシュキヤーン大統領は23日月曜、40以上の米メディアの上層監部らとの会合で、一部の西側メディアによるイラン関連の誤った報道を批判し、「我々の国および民族は、豊かな悠久の文明と文化を有している」と語りました。また、一部のメディアが提示したイランのイメージは誤っているとし、「イランは決して戦争や世界の情勢不安を求めてはおらず、国連総会においてもすべての国や諸国民の耳に平和と友好のメッセージを届ける用意がある」と述べています。
世界の平和と安全を支持するイラン
ペゼシュキヤーン大統領は、各国や国際機関の元首脳らで構成される国際的な人道活動グループ「エルダーズ」のメンバーとの会談で、「イランとして、西アジアや世界の平和と安全を強化する全ての措置を支持するつもりだ」とし、「現代世界の深刻な問題は、権力を握る一部の国が、民主主義および自由という名目で他国のあらゆる発展の道を閉ざし、自由を愛する独立諸国を対立の道に導いていることにある」と述べています。
世界の全ての国との交流拡大というイランのアプローチ
ペゼシュキヤーン大統領は23日月曜、ニューヨークのホテルでスイスのヴィオラ・アムヘルド大統領とも会談しました。
この会談でペゼシュキヤーン大統領は、国民の見解一致と相互尊重、世界のすべての国との交流拡大に基づく国内・外交政策というイラン新政府のアプローチを説明し、「外交政策において、イラン政府は地域の安定、安全、平和の確立を目指しているが、シオニスト政権イスラエルは、好戦主義や情勢不安の扇動に熱を挙げている」と語りました。
建設的な交流の必要性を強調
また、フィンランドのストゥブ大統領との会談では、「イランの外交政策におけるアプローチは緊張緩和、世界各国との建設的な交流、そして平和の創造である」とし、「我々は、問題解決における多国間主義と同様に、共通の観点に達するために世界各国間の戦争や紛争ではなく交流と対話の必要性を強調している」と述べました。
イスラム世界の壮観さの顕示
続けて、「地域における大規模な共通市場の創設と学術、科学、経済交流はイスラム世界の壮観さを世界に示すことができる」と強調し、「イスラム諸国のより良い未来は、団結の創出に向けた努力の成功にかかっている。そのような団結の下でなら、我々は決してガザで起こっているような犯罪を目撃することはない」としています。
対話と相互理解は共通の言語と視点に到達する唯一の方法
さらに、欧州理事会議長との会談では「我々は相互の対話と進歩のために様々な分野で他国と協力するための共通の言語とビジョンを追求している。その唯一の方法は対話と相互理解である」と語りました。
地域の情勢不安の元凶・イスラエル
グテーレス国連事務総長との会談では、西アジア地域における紛争拡大について懸念を表明し、「イランがパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの故ハニヤ事務局長の暗殺をめぐる緊張増大を辛抱強く防いでいた一方、シオニスト政権はガザで少なくとも4万1000人を殉教させた上、今度はレバノンを攻撃し、さらに多数の人々を殉教に至らしめた」としました。