「数千のシンワル、ナスロッラーが育つことに」 シンワル氏殉教をうけたイラン各界の反応
ハマスのシンワル氏が殉教したことをうけ、イランの政界・軍関係者から様々な反応が出ています。
【ParsTodayイラン】シンワル氏殉教をめぐっては、イラン最高指導者のハーメネイー師が「シンワル氏のように強奪的で圧政的な敵との戦いに生涯を捧げてきた人物にとって、殉教以外にふさわしい最期はない」「シンワル氏を失ったことは抵抗戦線にとって痛手ではある。しかし、この戦線はシェイフ・アフメド・ヤシン氏、ファトヒ・シャガキ氏、ランティスィ氏、イスマイル・ハニヤ氏などの傑出した人物の殉教によっても前進を止めなかった。シンワル氏が殉教しても一切立ち止まることはない。ハマスは生きており、これからも生き続けるだろう」などとする談話を発表しました。
ペゼシュキヤーン大統領も談話の中で、「侵略に対するジハードとパレスチナの土地本来の所有者への自由・解放の実現は、偉大な行動かつ崇高な目的であり、英雄が殺されても止まることはない」としました。
ガーリーバーフ国会議長はXへの投稿で、「シンワル氏は神との約束をその清浄な血でもって果たした。彼が命ある限り抵抗した姿は、数千のシンワル、ナスロッラーを育てるだろう。それも世界中で」とつづりました。
アラーグチー外相も自身のXに、「シンワル氏は死を恐れず、むしろガザで殉教することを背切望していた。彼は勇敢にも最後の瞬間まで現場で戦い続けた。彼がたどった運命は、パレスチナとそれ以外の抵抗戦士たちを鼓舞するものになるだろう」と投稿しました。
イラン統合参謀本部のバーゲリー議長は、「シンワル氏が戦場で殉教したことは、イスラムや殉教の士たちが崇高な理念・価値観のために圧制者との戦いに身を置き、自らを犠牲にすることを何ら恐れていないことを示した」と語りました。
また、革命防衛隊のサラーミー総司令官は、「シンワル氏はガザの地下トンネルに隠れていたのではなく、地上の戦闘の最前線にいた。そして、戦闘服を着、戦闘員らを指揮しながら殉教の恵みにあずかった。このことは、イスラエルがシンワル氏に関して嘘・妄想を広めていたことを明らかにした」とする談話を発表しました。
イラン陸軍のムーサヴィー総司令官も、「シンワル氏という疲れを知らない抵抗の伝説的存在が殉教したことは、その同志たちにとってはつらいものだったが、シンワル氏の清浄な血は抵抗の戦士たちの怒りをさらに燃えたぎらせることになるだろう」としました。