イラン最高指導者「諸国民の奮闘により米は地域から撤退するだろう」
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イラン最高指導者「諸国民の奮闘により米は地域から撤退するだろう」
イランのハーメネイー最高指導者は17日、国内の教員・教育関係者らと面会し、イスラム政府の役割として「児童の学力、技能、信仰の育成」を挙げました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は演説の冒頭、この日の面会の目的を「教職員らへの感謝とその地位の称賛」にあるとしました。そして、「教育にかける費用は未来への投資」であるとし、現在の政府が教育分野を重視していることを評価しました。

ハーメネイー師はまた、社会における教師の地位について「教師の待遇改善や教師に感謝するイベントなどやるべきことは数多くあるが、それらの結果として、教師が社会にとって魅力的であり、活発な人物として映らなければならない。例えば、若者たちがなりたい職業の上位に教師が入るといった具合だ」と述べました。

ハーメネイー師はその上で、「教師とは教科書に書かれたことだけを教えるのではない。教師のクラスにおける態度、振る舞い方、教え方、あるいはその性格などが児童の人格形成に及ぼす影響は、児童の両親よりも大きい。教師がそのことに自覚的であれば、自然と話し方や振る舞いに気を付けるだろう」と述べました。
ハーメネイー師はまた、イスラム政府の役割として「児童の学力、技能、信仰の育成」を挙げました。

ハーメネイー師はこの日の演説で、最近のトランプ米大統領によるサウジアラビア・カタール・アラブ首長国連邦歴訪に触れ、トランプ氏の外遊中の発言は「きわめてレベルが低く、それを口にするのもためらわれるくらいだ。彼の話は返答するに値しない」と述べました。
ハーメネイー師はその上で、トランプ氏が平和のために自らの権力を使いたいと述べていることについて「嘘」と断罪し、「彼と歴代の米国政府が、いつ平和のために権力を使ったことがあったか? 彼らが権力を使うのは、ガザの虐殺や世界各地での戦争、そしてそこから利益を得る者たちのためだ」と述べました。
そして、平和のために力を行使しているのはイランであるとし、逆に米国やイスラエルはガザやレバノンの子供たちの上に10トン級の爆弾を落としていると非難しました。
また、トランプ氏の「中東諸国はアメリカなしでは10日間も存続できない」とした発言について、「彼は取引だと称して、自らがモデルとしているものを地域諸国に押し付けようとしているが、そのモデルはすでに破綻している。地域諸国民の奮闘により、アメリカはいずれ撤退することになるだろう」としました。
ハーメネイー師はイスラエルについても「地域における危険ながん細胞であり、必ず除去されなければならない」と強調しました。
また、イランの将来については「現在のイランは過去とは比べ物にならないほど進歩した。神のおかげでイランは発展し、これからも若者たちがそれをリードしていくだろう」と述べました。