イラン最高指導者「神のおかげで我々の外交・軍事力は強力」
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イラン最高指導者「神のおかげで我々の外交・軍事力は強力」
イラン最高指導者のハーメネイー師は16日、司法長官および全国各地の裁判所関係者らと面会し、先月のイスラエルおよび米国との戦争で、国民の団結が体制転覆という敵の目論見を粉砕したと語りました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師はこの日の演説で、最近の戦争においてイラン国民が政治的立場や宗教的な違いを越えて団結したことを評価し、この団結を維持することがすべての責任であると語りました。
そして、その団結が「意志、決意、そして国民的自信の表れ」とし、国民はアメリカやその忠実な犬であるイスラエルという強大な力に立ち向かう準備ができていると強調しました。
ハーメネイー師はまた、パフラヴィー王政時代の高官の回想録を引き合いに出し、当時のイランの指導者たちが、アメリカに対して何ら反論する勇気すら持っていなかったことを指摘しました。そして、「イランはそのような時代から、今やアメリカを恐れず、むしろアメリカを恐れさせる力を持つ国になった」と強調し、「この国民的な精神と決意こそが、イランを誇り高い国家へと導くものであり、大きな目標に到達させるものだ」と述べました。
そして、「イラン国民はいかなる場においても劣勢側として臨むことはないことを、敵も味方も知るべきだ」「外交の場でも軍事の場でも、いかなる状況においても神の加護の下で準備万端で臨む」と述べました。
また、先月の戦争に関して「たとえイスラエルを地域の癌、米国を犯罪国家と呼んできたとしても、イランは戦争を始めた側ではない」とし、イランがイスラエルに対して強力な反撃を行った理由について「もしイスラエルが自力で立ち向かえたのであれば、アメリカに頼ることはなかった。イスラエルは、イランの体制を前にして自力で立ち向かうことができないと悟ったからこそ、アメリカに依存することとなった」と語りました。
また、イランが米国による国内核施設への空爆を受けた後、カタールにある米軍基地への報復攻撃を行ったことについても、「メディアが報道自粛を解禁すれば、イランがどれほど大きな打撃を与えたのかが明らかになるだろう」と述べ、それ以上の打撃をアメリカや他の勢力に与えることができるとも強調しました。
ハーメネイー師は、今回の戦争において、敵がイランの政治・軍高官や重要施設に攻撃を加えることで体制を弱体化させ、その後、イラン国内の反体制勢力を呼び覚まし、民衆を扇動して体制転覆を実現する計画を立てていたと説明しました。しかし、それに対してイラン国民は立ち上がり、団結して政府と体制を支持したことで、敵の目論見は破綻したとしました。
これに関してハーメネイー師は、異なる宗教的背景や政治的立場を持つ人々が一堂に会し、共に立ち上がったことが、イランにおける大きな国民的団結を生んだとし、この団結を維持することの重要性を強調しました。そして、ジャーナリスト、裁判官、公務員、宗教指導者、金曜礼拝導師などがこの団結を守り、守る責任があると強調しました。