イラン上級外交官;「一方的な制裁は人道に対する罪」
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i130802-イラン上級外交官_一方的な制裁は人道に対する罪
オランダ・ハーグで開催されたICC国際刑事裁判所締約国会議において、イラン代表団長が「一方的な制裁は人道に対する罪の一例である」と語りました。
(last modified 2025-12-03T11:33:55+00:00 )
12月 03, 2025 20:02 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム共和国代表団長を務めるアッバース・バーゲルプール外務省国際法務局長
    イラン・イスラム共和国代表団長を務めるアッバース・バーゲルプール外務省国際法務局長

オランダ・ハーグで開催されたICC国際刑事裁判所締約国会議において、イラン代表団長が「一方的な制裁は人道に対する罪の一例である」と語りました。

イラン代表団長を務める同国外務省のアッバース・バーゲルプール国際法務局長はイラン国民、特に医療患者に対する一方的な制裁や強制措置の破壊的な影響を指摘し、「こうした措置はその広範な影響および、一般人の生命と健康を直接標的としていることから、『人道に対する本格的な犯罪』の明白な実例として、国際法の枠組み内で対処されるべきだ」と述べています。

また、「最も重大な国際犯罪の加害者を不処罰のままにせず、効果的に訴追すべきだ」とするイランの見解を説明するとともに、同国政府内での「国際犯罪」法案の承認およびイラン国会への提出に言及し、「この法案は、ジェノサイド、人道に対する罪、戦争犯罪、侵略犯罪の法的訴追に向けた専門的な枠組みの構築を目的に起草されたもので、国内および国際レベルでの不処罰への対処に建設的に参画する、というイランの決意を表明するものである」とコメントしました。

さらに、国際体制の現状を憂慮すべきものだとし、「一方的行動主義と戦争犯罪および大量虐殺の常態化により、正義の実現に向けた努力がかき消されている」と語っています。

そして、ICCとその判事および職員が独立した公平な存在である必要性を強調し、「これらの人々が外部からの影響、圧力、脅迫を受けずに職務を遂行するよう求める」と述べました。

加えて「国際刑事司法の実現と重大犯罪への効果的な対処は、集団的協力と国際法の原則の真の遵守を通じてのみ可能である」と強調し、「将来の世代のための平和と平穏の実現に好ましい環境創出に向けた、共同の努力が必要である」と強調しました。

バーゲルプール国際法務局長は最後に、「ICCはこうした状況下で厳しい試練に直面しており、その機能・行動の真価は将来の世代が判断することになるだろう」と結びました。

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter