イスラム統一国際会議が開幕
イスラム統一国際会議が、イランのローハーニー大統領の演説と、テロ組織に対抗する必要性と団結のスローガンにより、テヘランで開幕しました
ローハーニー大統領は15日木曜この会議の開幕式で、すべてのイスラム教徒に対して、預言者ムハンマドの教えにより団結し、同胞精神を持つよう呼びかけ、「シーア派とスンニ派は同胞で、預言者ムハンマドとイスラムの教えに従うものたちだ」と語りました。
また、「シオニスト政権イスラエルと地域の殺害者の目的とは、イスラム教徒の若者に失望感を植え付けることだが、まもなく彼ら自身が失望することになるだろう」と述べました。
さらに、イスラムにおける聖なる戦いは抑圧と侵害に対する抵抗を意味するとして、「イスラムにおける聖なる戦いとは、宗教の尊厳を守ることであり、イスラム教徒を殺害することや、イスラム教徒同士が戦争をすることではない」と強調しました。
ローハーニー大統領は、一部のイスラム教徒がシオニスト政権にではなく、ほかのイスラム教徒に敵意を向けている悲劇を批判し、「シリア北西部のアレッポとイラク北部のモスルの破壊や、イスラム教徒の若者の殺害の責任は、西側の大国と、地域における西側の大国の支持者にある」と語りました。
また、テロリストに占領されていたアレッポの解放について触れ、大国や一部の地域の独裁政権による道具としてのテロの利用は、失敗に終わることになるとしました。
さらに、イスラムの共通の敵はシオニスト政権と、アメリカのイスラムであり、現在、預言者ムハンマドの純粋なイスラムはアメリカのイスラムに抵抗しているとしました。
イスラム宗派間接近国際会議のアラーキー事務局長も、この開幕式で、この近年のイスラム教徒の間の内戦や宗派対立はアメリカ、イギリス、シオニスト政権の3者による陰謀だとしました。
アラーキー事務局長はまた、アルカイダ、ISIS、ヌスラ戦線のようなテロ組織の根源は、アメリカ、イギリス、シオニスト政権であり、これらの組織の創設や支援を認めたことは、彼らのイスラムとイスラム社会を嫌悪する本質を示していると強調しました。
イラン国内外の300人以上のゲストが、この会議でタクフィール主義に対する抵抗の必要性などについて検討しています。
スンニ派はイスラム暦のラビーオルアッワル月12日を、シーア派はこの月の17日を預言者ムハンマドの生誕日だとしていますが、イランイスラム共和国創始者のホメイニー師は、イスラム世界の団結を強化するため、この2つの日の間を「統一週間」と名づけました。