イランが、シリアにおける民主主義の原則の尊重の必要性を強調
(last modified Mon, 16 Jan 2017 11:14:02 GMT )
1月 16, 2017 20:14 Asia/Tokyo
  • イランが、シリアにおける民主主義の原則の尊重の必要性を強調

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、アメリカをはじめとする一部の国がシリアの将来に関する決定を下そうとしていることは、民主主義の原則、および各国の国民が自らの将来を決定する権利に反するものだとしました。

シャムハーニー書記は、テヘラン外交政策研究の定期機関紙とのインタビューで、「シリアおよび同国のアサド大統領への支持は、テロ対策や抵抗戦線を守るというイランの戦略の枠組みによるものだ」と語りました。

また、「シリアでの民主主義は、アメリカの支援を受けている国における民主主義よりもはるかに良好である」とし、「アサド大統領は、シリア国民による支持率が高く、同国の国民の見解から、最近の危機に抵抗できていると見なされている」と述べています。

さらに、「シリア北部アレッポでの勝利は、一部の国によるテロ戦線への直接支援という隠れた事実を明らかにしたが、テロリストを支持する国々はそれまでこの事実を否定していた」としました。

シャムハーニー書記はまた、「地域における現在の体制の乱れは、全ての国にとっての損害となり、シオニスト政権イスラエルにとっての利益となる」と語りました。

さらに、「一部の予想に反し、イランはサウジアラビアの政権の転覆を求めていないのみならず、サウード政権の打倒を狙う行動を抑制しようとしている。それは、サウジアラビア政府の崩壊が決して、その後の好ましい政権の出現を意味するものではないからだ」と述べています。

そして、「イランは常に、地域諸国の団結を防衛している。なぜなら、諸国の分裂はイスラム諸国に対するテロ思想による支配の下地を作ることになり、これはイスラム世界の戦略的な利益に反するからだ」としました。