イラン司法府長官、「アメリカ大統領令は人権侵害」
1月 31, 2017 19:53 Asia/Tokyo
イランのアーモリー・ラーリージャーニー司法府長官が、「アメリカの新大統領のイスラム教徒の入国禁止に関する大統領令は、非人道的な行為であり、人権の基準に反するものだ」としました。
ラーリージャーニー長官は、30日月曜、司法関係者の会議で、「アメリカの指導者は通常、自分たちの覇権主義的な行動を人権という色で塗りつぶしてきたが、現在その真の姿を明らかにしている」と述べました。
さらに、「アメリカの大統領令は、イスラム恐怖症を拡大し、道徳的、人間的な基準に反するものだ」としました。
また、「アメリカ大統領の怒りの対象になっているイラン、シリア、イラク、イエメンは、テロリストを支援しているアメリカの政策の犠牲者だ」としました。
さらに、「イランは常にテロ対策において先頭に立ってきた」としました。
一方、イラン外務省のガーセミー報道官も、「アメリカの行動に対抗するため適切なアプローチがとられている」としました。
トランプ大統領は27日金曜夜、テロ対策を主張し、イスラム7カ国の旅行者や難民、移民のアメリカ入国を大規模に制限する大統領令に署名しました。
この大統領令は、サウジアラビア人15人が2001年のアメリカ同時多発テロに関わったことを明らかになった数ヵ月後に署名されました。