イラン関係者、テヘランのテロ実行犯の身元に言及、容疑者6人が逮捕
イランの治安関係者が、「テヘランのテロの実行犯は、イランの一部の地域から、テロ組織ISISに加わっていた」と語りました。
7日水曜朝、ISISに属する人々が、テヘラン中心部にある国会関連の建物と、南部にあるイマームホメイニー聖廟を攻撃しました。
イラン内務省のゾルファガーリー治安警察担当次官は、このテロの殉教者の数は13人、負傷者は43人だと発表しました。
イラン国家安全保障最高評議会のセイフォッラヒー副書記も、7日水曜夜、イランのテレビ局のインタビューで、「この攻撃を実行したテロリストは、シリアのラッカとイラクのモスルのISISと協力しており、イランに戻ってテロ計画を実行した」と語りました。
さらに、イランの治安部隊によって、およそ60のテロ作戦が発覚し、未然に防がれたとし、「ISIS真の狙いはイランであり、他国は副次的な標的に過ぎない。だがISISはこれまで、イランでの悪しき陰謀の実行をわずかたりとも成功させることができていない」と語りました。
イランのサージェディニヤー警察司令官は、イマームホメイニー廟へのテロに関連して、女性1人を含む6人の容疑者を逮捕したことを明らかにしました。
また、「イラン国民は、完全に安全が確立されていること、不安を感じる必要はないことを確信すべきだ」としました。
イランの専門家会議の関係者、司法府長官、副大統領、最高指導者国際担当顧問などが、テロや過激派との戦いの継続に関するイラン国民の強い意志を強調しました。
ラフマーニーファズリー内務大臣は、「7日にテヘランで起きたテロのような盲目的なテロは、地域の過激派や暴力に対抗し、それを根絶しようとするイランの意志を倍増させるだろう」と語りました。
イラン国会・国家安全保障最高評議会のブルージェルディ委員長は、テロリストはイマームホメイニー廟とイラン国会で目的を果たすことに失敗したと強調し、「罪のない人々への銃撃は、臆病者の行動だ」と述べました。
ISISは近年、アメリカと、サウジアラビアをはじめとするアメリカの西側・アラブの同盟国による資金や武器の支援を受け、地域諸国、特にイラク、シリア、アフガニスタンで多くの犯罪を行っています。