イラン外相、「イランは核合意を遵守する」
イランのザリーフ外務大臣が、「イランは核合意を遵守する」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は、12日月曜夜、ノルウェーの首都オスロで、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表と会談し、「イランはいかなるときも、一方的に核合意の違反者になることはないが、アメリカがこの合意の実施において約束の不履行を続ければ、イランは適切かつ新たな措置を講じることになる」と語りました。
一方のモゲリーニ上級代表もこの会談で、核合意の実施におけるEUの責務を強調しました。
両者はこの会談でさらに、地域・国際問題に関して意見を交わすと共に、カタールやシリアなどの地域諸国の政治状況についても話し合いました。
これについて両者は、地域の緊張緩和に向けた政治的な対話を強調しました。
ザリーフ外相は、12日、オスロに到着後、記者団に対し、「アメリカ上院の新たな決定は、アメリカ政府がこの数週間に追求している、誤った政策と浅はかな見解を示している」と語りました。
また、ヨーロッパ諸国は、アメリカの約束不履行をよそに、イランとの関係を続ける意向だと強調しているとし、「核合意の実施は、イランとEU諸国がこの合意の実施を守っていることにより、自然な流れで進んでいく」と述べました。
ザリーフ外相は12日朝、オスロ・フォーラムに出席するため、ノルウェー政府の正式な招待を受け、ノルウェーを訪問しました。また、ノルウェーやインドネシアの外相とも会談を行っています。
オスロでは毎年、世界の専門家や平和の支持者、高官、国際的な仲介者が出席し、世界レベルの衝突について話し合いが行われ、こうした衝突を終わらせるための解決策が提案されています。