イスラエルのパレスチナ人に対する陰謀、イランの懸念と警告
パレスチナはこの数日、再び、シオニストの挑発的な行為の舞台になっています。イラクやシリア、ISISやテロとの戦いに関する多くの報道の中で、パレスチナ問題への注目が薄れているかもしれません。しかし、アクサーモスクでの最近の一連の出来事は、再び、パレスチナ問題がイスラム世界の最も重要な問題であることを示しました。
シオニスト政権イスラエル軍は、今月14日から23日まで、ネタニヤフ首相の指示により、パレスチナ人の礼拝者や訪問者をアクサーモスクから締め出しました。解放後も、礼拝者を検査するためのゲートが、モスクの入り口に設けられました。このような行動は、パレスチナ人の激しい怒りを招き、この抗議に対し、シオニスト政権軍は銃撃で応じました。この流血の弾圧の中で、パレスチナ人数人が殉教、数百人が負傷しました。
テヘランを訪問したパレスチナ・イスラム聖戦運動のアブーシャリーフ代表は、23日日曜、イランの政府関係者との会談で、アクサーモスクと聖地ベイトルモガッダス・エルサレムの現在の状況について報告しました。
明らかに、現在、イスラム世界、特にパレスチナが抱えている問題は、地域におけるシオニスト政権の脅威が見逃されることです。この脅威は、パレスチナ領土の強奪とパレスチナ人の祖国からの追放によって始まりました。その後、パレスチナ人の集団虐殺と消滅のための組織的な動きが始められました。そして現在、イスラム教徒の最初のキブラ・礼拝の方向であったアクサーモスクが破壊されようとしています。これらの陰謀は皆、イスラエルが、地域や世界の脅威の源であり、情勢不安を起こすための計画の中心地になっていることを示しています。こうした理由だけで、パレスチナ問題に注目する重要性を理解するのに十分でしょう。
イランは常に、パレスチナ問題をイスラム世界の第一の問題として保持しようと努めてきました。毎年、世界ゴッツの日のパレスチナ人を支持する行進が行われていること、パレスチナ人のメッセージを届けるための国際機関におけるイランの努力は、このような、イランの責任を果たそうとする姿勢を物語っています。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、今年2月、テヘランで開催されたパレスチナ・インティファーダ支援国際会議の開幕式で、地域における陰謀や内戦の目的は、聖地の解放という理想への支持を薄れさせることにあるとし、次のように語りました。
「この地域にシオニスト政権を誕生させ、長期に渡る衝突を押し付けることで、地域の発展や安定を妨げようとした者たちが、今も陰謀の裏に存在する」
明らかに、アメリカ大使館のテルアビブからエルサレムへの移転、パレスチナ領土の占領と入植地の拡大、占領地における礼拝の時刻を知らせる放送の禁止、そして、パレスチナ人のアクサーモスクへの入場の制限、これらは、アメリカとシオニストの陰謀のパズルのピースとなっています。しかしながら、イラン外務省のガーセミー報道官が語ったように、聖地ベイトルモガッダスとアクサーモスクは、世界のイスラム教徒とパレスチナ人に属するものなのです。