イラン原子力庁長官、「核合意違反でより大きな損害を被るのは相手側」
9月 09, 2017 17:09 Asia/Tokyo
-
サーレヒー長官
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、「核合意を破棄すれば、相手側がより多くの損害を被る」と強調しました。
国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランによる核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは取り決めを守らず、常に核合意に違反しています。
アメリカのトランプ大統領は、核合意を醜悪な合意だとし、この合意を破棄したいとしていますが、国際社会はトランプ大統領のこうした敵対行為に反対しています。
サーレヒー長官は8日金曜、ドイツの週刊誌シュピーゲルのインタビューで、「核合意が破綻すれば、イラン国民はもはや西側諸国を信用しなくなるだろう」と語りました。
また、イランが常に核合意を遵守してきたことを強調し、「アメリカやそのほかの関係国が核合意から離脱した場合には、イランもこの合意による取り決めへの遵守をやめるだろう」と述べています。
さらに、「アメリカによる圧力や約束不履行により、イラン国民は団結し、自らを拠り所として自立した」としました。
サーレヒー長官はまた、「核合意が破棄されれば、もはや朝鮮半島の危機を解決するチャンスはなくなり、北朝鮮はアメリカや西側諸国が信頼できる相手ではないことを確信するだろう」と述べています。
タグ