イランシーア派宗教権威、「イスラム諸国は、ミャンマーのイスラム教徒の殺害を追及すべきだ」
イランのシーア派宗教権威、マカーレムシーラーズィー師が、ミャンマーのイスラム教徒の殺害に対する国連の沈黙に遺憾の意を示し、「イスラム諸国の外務大臣は、緊急会合を開き、ミャンマーのイスラム教徒の殺害を停止させるべきだ」と語りました。
マカーレムシーラーズィー師は、テヘラン南方の聖地ゴムで、13日水曜、「ミャンマー政府は、イスラム諸国のイスラム学者と会合を開き、イスラム教徒の虐殺の理由を説明すべきだ」と語りました。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師も、12日火曜、ミャンマーの出来事に対する人権の主張者や国際機関の沈黙を批判し、「この問題を解決する方法は、イスラム諸国が具体的な行動を示し、ミャンマーの残忍な政府に政治的、経済的圧力をかけることだ」と強調しました。
こうした中、イラン外務省のラヒームプール・アジア太平洋担当次官は、13日、「ミャンマーのイスラム教徒へのイランの人道支援100トンが、今週金曜、バングラデシュに移送され、野外病院の設備や数人の専門医も送られる」と述べました。
また、「イスラム教徒の殺害を停止させるための、ミャンマーやその近隣諸国の政府との政治協議も続けられる」としました。
イラン外務省のガーセミー報道官は、「イランは全力で、ミャンマーのイスラム教徒を支持する」と語りました。
ミャンマー西部ラカイン州で、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマー軍の新たな弾圧や攻撃が始まった先月25日以来、6000人以上のイスラム教徒が死亡し、8000人が負傷しています。
ラカイン州では、2012年以来、軍や過激派仏教徒が、ロヒンギャ族のイスラム教徒を攻撃しています。
ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒100万人は、市民権を与えられていません。