イラン国家安全保障最高評議会書記、「テロの利用により、テロがヨーロッパの中心に拡大している」
9月 17, 2017 17:21 Asia/Tokyo
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シャムハーニー書記、ベルギーのブラッケ下院議長
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「このところヨーロッパで起きている出来事は、一部の国がイラクやシリアのテロを道具として利用することで、それを抑制できなくなっていることを示している」と語りました。
15日金曜、テロ組織ISISがイギリス・ロンドンの地下鉄で爆弾テロを行い、少なくとも30人が負傷しました。
シャムハーニー書記は16日土曜夕方、ベルギーのブラッケ下院議長とテヘランで会談し、「一部の地域諸国や西側諸国によるテロ組織の武装化と訓練が、テロがヨーロッパの中心部に拡大する原因となっている」と語りました。
また、イランに対するアメリカの政府、安全保障関係者の脅迫的な発言は、国際世論に対するアメリカの好戦的な立場を明らかにしていると述べました。

さらに、アメリカの発言は、防衛能力の強化、覇権主義体制に抑圧されている人々への支持などの、イランの基本的な政策に何の影響も及ぼさないとしました。
シャムハーニー書記は、EUの核合意における建設的な役割に触れ、これは国連安保理に認められた国際的な合意であり、すべての参加国は、この合意を弱める違法行為などに対抗すべきだとしました。
ブラッケ下院議長もこの会談で、地域のテロ対策におけるイランの行動を評価し、「イランは地域の安定を作り出し、テロとの戦いにおいて重要な役割を果たしている」と強調しました。
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