イラン外務省が、スイス大使を呼び出し
12月 19, 2017 20:54 Asia/Tokyo
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イラン外務省のガーセミー報道官
イラン外務省のガーセミー報道官が、「アメリカの国連大使の無責任な行動への抗議として、わが国に駐在するスイス大使を外務省に呼び出した」と語りました。
ガーセミー報道官は19日火曜、「わが国におけるアメリカの利益代表も兼任しているスイス大使を、外務省に呼び出し、アメリカのヘイリー国連大使による根拠のない発言に関する、イランの抗議の意が正式に伝達された」と述べています。
また、「外務省のアメリカ局長がスイス大使との会談で、イエメンに打ち込まれたミサイルがイラン製のものだったとする、ヘイリー大使の根拠のない発言を非難し、これに関するイランの正式な外交文書をスイス大使に手渡した」としました。
さらに、「アメリカ政府は、イエメンに関する国連安保理決議に違反しており、これに関して国際社会にきちんと釈明せず、他国に非難の矛先を向け、地域の侵略国家を支援して、世論を欺こうとしている」とし、「アメリカによるこうした行動は、地域や世界の人々の間ではもはや信用されていない」と語っています。
ガーセミー報道官はまた、「イランの抗議文書では、イエメンへのミサイル輸送に関するアメリカ政府の疑惑が否定されるとともに、このような行動が地域における戦争や暴力の助長の明らかな例であり、アメリカ政府はそうした行動の結果の責任を取る必要がある、と述べられている」としました。

アメリカのヘイリー国連大使は14日木曜、イエメンで発見されたミサイルの残骸をイラン製のものだとし、イランに反対する新たなプロパガンダを開始しました。
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