イラン外務省、「地域におけるサウジの政策は挑戦的」
イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官が、「サウジアラビアは、保守的な対外政策を通り越して、地域において挑戦的な政策を推進している」と語りました。
ジャーベリーアンサーリー報道官は23日日曜、ファールス通信のインタビューで、イランとサウジアラビアの関係における最近の動向について、「サウジアラビアは、同国の以前の保守的な対外政策よりも侵略的で図々しい政策を推進しているが、こうしたアプローチは元々挑戦的なものだ」と述べました。
また、「サウジは、国内に抱える問題や地域、国際的な問題を理由に、自国の安全や利益を守るためには挑戦的な行為に出るべきだと考えている」としています。
さらに、サウジとイランの仲介を目的とした、パキスタンのシャリフ首相のイラン訪問について、「この訪問は、パキスタン首相の希望で行われたものだが、それが成功するか否かは、サウジアラビアが緊張をあおる政策を変えることにかかっている」と語りました。
ジャーベリーアンサーリー報道官はまた、シリア危機の解決をめぐる動きについて、「イランは、シリア危機の当初からシリア国民の意思の尊重、外国の干渉への反対、そして政治的な目的の達成のための手段としてのテロの利用の反対、という三原則を強く主張している」と述べています。
さらに、「影響力のある外的勢力は、シリア問題に軍事的な解決策が存在せず、この問題の解決にはシリア人同士の対話や同国民の意思の尊重しかないという、イランが提唱した原則を受け入れた」としました。
最後に、同報道官は、「イランは、テロをやめること、テロを否定するシリアの反体制派勢力とシリア政府による、シリア人同士の話し合いに基づく、あらゆるプロセスを支持する」と語っています。