中国沖で沈没したタンカー・サンチは安全議定書を遵守
1月 20, 2018 17:44 Asia/Tokyo
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タンカー・サンチ
パナマ政府による初期段階の調査の結果、中国沖で沈没したタンカー・サンチが安全議定書を遵守していたことが明らかになりました。
タンカー・サンチは、中国東方沖で香港船籍の貨物船と衝突、炎上した後に沈没し、この結果、このタンカーのイラン人乗組員30人、バングラデシュ人乗組員2人の合わせて32人が死亡しました。

このタンカーは、パナマ国旗を掲げて航行しており、さらに詳しい捜査を進めるため、タンカーのブラックボックスがパナマ政府に引き渡されています。
パナマのソロルサノ商船局長は、ロイター通信に対し、「タンカー・サンチが安全議定書に違反していたことを示す証拠は存在しない」と語りました。
また、「このタンカーの沈没事故に関する調査は、数ヶ月或いは数年かかる可能性がある」と述べています。
さらに、「このタンカーは、国際的な協定にそった必要な経済面での保証書や、有効な技術面での許可証を有していた」としました。

中国、イラン、香港の専門家らで結成される国際調査団は近く、タンカー・サンチの航行データを記録しているブラックボックスの内容の分析調査を開始し、事故原因を究明することになっています。
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