アメリカ国務長官、「核合意はトランプ大統領の思惑通りには変えられないだろう」
1月 24, 2018 20:32 Asia/Tokyo
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ティラーソン国務長官とフランスのルドリアン外務大臣
アメリカのティラーソン国務長官が、政府は期限までに、核合意の修正に関するトランプ大統領の要請をかなえられない可能性があると語りました。
アメリカのトランプ大統領は、今月12日、核合意が修正されなければ、今後イランの核問題に関する制裁の停止を延長することはないとしました。
アメリカの議会メディア「ザ・ヒル」のサイトによりますと、ティラーソン国務長官は、「おそらく大統領府が設定した期限までに、核合意の問題を修正することは不可能だろう」と語りました。
また、「トランプ大統領の思惑とする状況の実現のために残された時間はわずかであり、たとえドイツ、フランス、イタリア、EUとともに、核合意を修正し、イランの非核活動に対抗するための作業部会を結成する上で協力しようとしても、他国のためのタイムテーブルを決めることも不可能だ」としました。
ロシア下院のスルツキー外交委員長は、このような作業部会の結成について警告を発しました。

フランスのルドリアン外務大臣は、アメリカのティラーソン国務長官とパリで会談し、アメリカの核合意離脱に向けた行動に懸念を示し、「フランスはイランとの核合意を維持することを決意している」と語りました。
イランも繰り返し、西側の政府関係者に核合意は変えられず、またイランのミサイル防衛計画も話し合いできる問題ではないと訴えてきました。
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