3月 21, 2016 18:19 Asia/Tokyo
  • イラン外相とトルコ政府関係者の会談

イランのザリーフ外務大臣がトルコ訪問で、同国の大統領、首相、外相と、相互関係の強化の方法と暴力・過激派対策に関して協議しました。

モハンマディ解説員

トルコのエルドアン大統領は19日土曜、イランのザリーフ外相とイスタンブールで会談し、相互関係の発展は、両国の利益、地域の平和と安定につながるものだとしました。

エルドアン大統領は、イランの大統領をトルコ訪問に再度招待すると共に、両国の貿易額を300億ドルまで増加させる必要性を強調しました。さらに、テロ組織ISISをイランとトルコ、地域の共通の脅威だとし、「地域問題の解決に向けたイランとの協議はトルコにとって重要なものだ」と語りました。

ザリーフ外相も、この会談で、とくに圧制的な制裁という厳しい条件下にあったイランへのトルコの支援について触れ、新たな状況の中での両国の最良の関係を求めました。ザリーフ外相はさらに、「地域問題の解決に向けたイランとトルコの協力は、地域の見解を近づけるための成功例である」としました。

トルコのダーヴトオール首相も19日、ザリーフ外相との会談で、「トルコは制裁解除後、イランと最良の関係を有するべきだ」とし、「イランとトルコの経済は互いに補完し合っており、このため、エネルギーや運輸など様々な分野での両国の協力は強化されるべきだ」と語りました。ザリーフ外相もこの会談で、二者、地域のすべての分野での両国の協力の拡大の必要性を強調し、「イランとトルコの協力の継続はシーア派、スンニー派に限らずイスラム世界へのプラスのメッセージを示している」と述べました。

ザリーフ外相はまた、トルコのチャブシオール外相とも会談し、「領事、司法協力の強化、金融関係の拡大、エネルギー部門での協力、運輸合同委員会の開催は、両国の共通の利益を保証するものになるだろう」と述べました。チャブシオール外相も、この会談で、トルコ首相の最近のイラン訪問について触れ、「両国の貿易額を300億ドルに到達させるための協力の拡大を求めました。またテロを両国の共通の脅威だとし、イランとトルコの協力拡大の下地を整えるべきだとしました。

イランとトルコの外相はさらに、共同記者会見で、二国間協力と地域情勢に対する両国の立場を説明しました。この記者会見で、ザリーフ外相はイランとトルコの中東情勢に関する立場は非常に近い、とし、「イランとトルコはシリアの統一を強調している」と述べました。

チャブシオール外相もこの記者会見で、トルコは300万人を越えるシリア難民を受け入れているとし、「イランとトルコはシリアの領土保全に向けて努力するだろう」と述べました。

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