ドキュメンタリー・イラン(15);ガズヴィーンのサアドッサルタネ隊商宿(日本語のナレーション付)
(last modified Tue, 01 Oct 2019 07:53:00 GMT )
10月 01, 2019 16:53 Asia/Tokyo
  • サアドッサルタネ隊商宿
    サアドッサルタネ隊商宿

今回は、テヘラン西方のガズヴィーン市内にあるサアドッサルタネ隊商宿をご紹介してまいりましょう。

 

この壮麗な隊商宿は、テヘラン西方に位置するガズヴィーン市の中心部にあります。

この隊商宿は、屋根つきの隊商宿としては世界最大規模とされ、複数の公衆浴場やアーケード、市場付属のモスク、伝統的なスタイルの喫茶店チャイハーネなどがそろっている点で、イラン国内でもごく限られた隊商宿とされています。

この建物の建設作業は、今から120年以上前の、ガージャール朝のナーセロッディーンシャーの治世に開始され、完成までに2年を要しました。

この隊商宿の名称になっているサアドッサルタネとは、当時のガズヴィーンの為政者の名前であり、当時イランが一部の近隣諸国と盛んに経済交流を行っていた事から、為政者サアドッサルタネはキャラバンサラーと呼ばれる隊商宿の建設を命じました。

この建物は、敷地の総面積が2ヘクタール、そしておよそ400の部屋があります。

サアドッサルタネは、およそ10年間、2段階にわたってガズヴィーン市を統治した当代きっての人物であり、自らの在任中にガズヴィーンとその地元民のために数多くの開発事業を手がけました。この隊商宿はかつて、市内の商業・貿易の中心地の1つとされていました。

 

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