ドキュメンタリー・イラン(24);北西部タブリーズ市のモスクとバザール(日本語のナレーション付)
今回は、イラン北西部・東アーザルバーイジャーン州の中心都市タブリーズに足を伸ばし、この町の歴史あるバザール・市場とモスクをご案内してまいりましょう。
ここは、東アーザルバーイジャーン州の中心都市タブリーズにある大モスクです。
このモスクは、宗教儀式や集団礼拝の実施場所とされてきました。このモスクが建設された時期は正確には分かっていませんが、このモスクに存在する石膏の碑文によれば、今から1000年ほど前のものとされています。
このモスクの壁は、石膏の下地にイラン建築であることを示す花模様の浮き彫りが施されています。
この部分は、午後と夜間の礼拝のための特別な場所に当てられており、天井はレンガとモザイクで覆われています、レンガ作りの天井は、八角形の数本の柱で支えられています。このモスクは、1193年の震災で破壊され、今から200年ほど前のガージャール朝時代に再建されました。
今度は、タブリーズ市内の中心にあるグランドバザールに来ています。このバザールは、屋根つきのバザールとしては世界最大の規模を誇り、中東で最も古いバザールとされています。
このバザールは、12世紀から18世紀にかけて、世界最大の交易の中心地となっていました。ここは、いくつかの部門に分かれており、その1つが絨毯の売買に当てられています。
イラン製の絨毯は、イランの文化や芸術のシンボルとなる、色鮮やかなデザインでよく知られています。
このバザールには、手織りの絨毯に加えて、絨毯による装飾用の額を取り扱う部門が存在します。唯一無二の絨毯やその他の芸術作品を仕上げるには、熟練した職人にとっても数ヶ月近くかかることもあります。
イランの手織り絨毯をはじめとする手工芸品の多くは、毎年国際市場にも供給されています。
2010年には、タブリーズのグランドバザールはユネスコ世界遺産に登録されました。
タブリーズのグランドバザールはこの町の経済の中心であり、布地や衣服、靴、食品などそのほかの産物をはじめとする様々な商業部門に分かれています。
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