イラン大統領、南部の3つの石油化学プロジェクトの稼動開始を指示
イランのローハーニー大統領が、イラン南部の3つの石油化学プロジェクトの稼動開始を指示しました。
ローハーニー大統領は、4日火曜、3つの石油化学プロジェクトの稼動開始を指示するため、代表団を率い、ペルシャ湾岸のブーシェフル州アサルーエを訪問しました。
この3つのプロジェクトは、マルジャーン石油化学コンビナートのメタノール生産プロジェクト、パルディース石油化学コンビナートの第3フェーズのプロジェクト、そして、ダマーヴァンド石油化学コンビナートの発電所第一フェーズのプロジェクトとなっています。
ローハーニー大統領は、これらのプロジェクトの稼動式典で、「3箇所同時の石油化学コンビナートの稼動開始により、我々がさまざまな問題を乗り越えること、敵にはイラン国民の発展を止めることなどできないことを証明する」と語りました。
また、「敵はイラン国民にさまざまな問題を押し付けているが、イランとイランの人々を支配することは不可能であり、イランがイスラム革命前の時代に戻る、というのは、実現することのない夢だ」と述べました。
イルナー通信によりますと、マルジャーン石油化学コンビナートのメタノール生産プロジェクトは、年間生産量が165万トンとなっています。
現在、イランの石油化学製品とポリマー加工品の生産量は、年間およそ6215万トンですが、新たなプロジェクトの開始により、この量は6555万トンを超えると見られています。
また、パルディース石油化学コンビナートの第3フェーズの操業開始により、このコンビナートのアンモニアと尿素の年間生産量は、526万5000トンとなり、中東と世界で最大の生産者となります。
さらに、ダマーヴァンド石油化学コンビナートの発電所第1フェーズも、パールス経済特別区の24箇所の石油化学コンビナートの電力を確保する目的で生産活動に入りました。
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