イラン外相、「国民はイラン最大の抑止力」
イランのザリーフ外相が、「世界の超大国に対するイランの最大の抑止手段や資本には、武装軍や防衛力のほかに国民も含まれる」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は25日火曜、テヘランで開催された、化学兵器の犠牲者をねぎらう会合において、「化学兵器の犠牲者は、わが国の抵抗の生きた証拠であり、彼らは化学兵器によるやけどや咳、苦難に耐えながらも、力や圧力に屈しないことを世界に示した」と述べています。
また、イラクの旧サッダーム独裁政権がイラン国民に対し化学兵器を使用したことに触れ、「今日、化学兵器の使用を譲れない一線だと主張する人々は、当時、全力を尽くして最低限の費用でサッダームが化学兵器を使用できる下地を作ろうとしていた」としました。
さらに、アメリカに向かって「あの当時、あなた方がサッダームに抵抗していたなら、今頃テロ組織ISISはシリアやイラクの国民に対し、大胆に化学兵器を使用できなかっただろう」と主張しています。
ザリーフ外相はまた、「イランは化学兵器による最大の犠牲国として、こうした兵器の使用と戦う最前線に立っている」とし、「イランは全力で大量殺戮兵器のない地域の実現に努力している」と語りました。
1981年1月、イラクのサッダーム政権は初めてイランを化学兵器で攻撃しました。
その後、1988年の(イ・イ戦争の)終戦までにサッダーム軍は3500回以上にわたりイランの各都市や国境地帯に化学爆弾を投下し、これにより10万人以上のイラン人が殉教、または死傷しています。
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