イラン外相が英外相に警告、「いかなる条件下でも原油輸出を続行」
イランのザリーフ外相が、アメリカによる石油制裁を違法だと強調し、「我が国は、いかなる条件下においても原油輸出を続行する」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は13日土曜午後、イギリスのハント外相との電話会談で、ジブラルタル海峡でイランのタンカーが向かっていた法的な目的地に触れ、「アメリカによる世界規模での制裁行使に反対しているEUは、今度、自らこのような行動に出るべきでない。イギリス政府は、違法に拿捕したイランのタンカーを早急に釈放すべきだ」と述べています。
一方のハント外相もこの電話会談で、石油輸出におけるイランの権利を強調するとともに、地域での緊張の高まりに懸念を示し、「ジブラルタル海峡での司法捜査は、イランの原油を運搬中だったタンカー・グレース1の早急の釈放につながるよう希望する」としました。
今月4日、ジブラルタル海峡でイギリスの海兵隊が違法な措置に走り、イランのタンカー1隻を拿捕しました。
イギリス政府は、問題のタンカーがEUの対シリア制裁に違反して原油を輸送していた疑いがある、と主張している中、拿捕現場のジブラルタル海峡の周辺海域の領有権をめぐってイギリスと係争しているスペイン政府は声明を発表し、イギリスがアメリカの要請により今回の措置に出たと強調しました。
アメリカは、問題のタンカーがシリア向けに原油を輸送中だったと主張しています。
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