11月 09, 2019 21:11 Asia/Tokyo
  • キャマールヴァンディ報道官
    キャマールヴァンディ報道官

イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官が、「IAEA国際原子力機関の査察官が明日10日日曜、(テヘラン南方にある)フォルド核施設で濃縮されたウランのサンプルを検証する」と述べました。

キャマールヴァンディ報道官は9日土曜、フォルドにあるウラン濃縮施設を記者団が視察した後、会見に臨み、「遠心分離機へのガス注入およびこれらの機器による産物のサンプルを採取した後、イランはIAEAにこのプロセスを視察、検証するよう要請した」と説明しました。

また、「イランは常にIAEAによる査察を歓迎している。だが、それは査察以外の目的を伴わないことが条件だ」としました。

さらに、イランのウラン濃縮能力に関して、「現在、新世代型の遠心分離機を使用したイランのウラン濃縮能力は1600SWUだが、フォルド核施設が加われば、その能力は9500SWUにまで達する」としています。

そして、「イラン核合意をめぐる責務縮小は、あくまでも米国の離脱とヨーロッパ側の約束不履行が理由だ」として、イランの正当性を強調しました。

同報道官は、「わが国がこのほど、責務縮小の4段階目の措置にふみ切ったことは、決してイランとしての最終段階の措置ではない」とした上で、「核合意の当事国がそれぞれの義務を履行するよう希望する」と強調しました。

イランのローハーニー大統領は今月5日、核合意の責務縮小・第4段階の実施を発表すると共に、イラン原子力庁に対しフォルド核施設でウラン濃縮活動を開始するよう指示しました。

 

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