イラン外務省報道官、「欧州議会の対イラン疑惑は事実の歪曲に基づいている」
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、「欧州議会が発表した対イラン非難決議は性急かつ非建設的で、事実の歪曲によるものだ」と指摘しました。
ムーサヴィー報道官は23日月曜、イルナー通信のインタビューで「イランは民主体制国家として、表現の自由や平和的な抗議行動、集会の自由を市民の正当かつ基本的な権利として認めている」とし、「イランは他の全ての独立国と同様、国家安全保障や罪なき市民の命を奪い財産を略奪する武装した悪しき輩に対処するため、基本的、法的な義務を履行する」と述べました。
また、「“人権擁護”の問題は、差別や政治色を帯び矛盾した基準からは距離を置いて注目する必要がある」とし、欧州議会のメンバーに向かって、「フランスでの抗議者の権利侵害及び、抗議者の一部が殺害され、あるいは失明させられたこと、また多数が逮捕されたことに対し欧州議会は全く立場を明らかにしていない。また一部ヨーロッパ諸国で民族、人種、宗教の少数派に対し歴然とした差別が存在することに対して、同議会はどのように釈明するつもりなのか」と疑問を呈しました。
さらに、「米国による違法かつ人道に反する制裁によって、イランの8000万を超える国民の人権が公然と侵害されている。それに対し、欧州議会が沈黙を決め込み批判せずにいるのはどういうことか」と非難しました。
同報道官は最後に、欧州議会が公正へと立ち戻り、歴史ある文明国イランの国民を初め世界の諸国民に対して、相互尊重に基づく正当な対応、異なる価値観や原則への理解、政治化することを回避するよう呼びかけました。
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